正月早々、登場したばかりのE235系1000番台 横須賀・総武快速線用の車両に乗車してみた。
車両の概要
横須賀・総武快速線用 1000番台 | 山手線 0番台 | |
編成 | 11両編成(6M5T) 4両編成(2M2T) | 11両編成(6M5T) |
制御方式 | SiC-VVVFインバータ制御 | |
最高速度 | 120km/h |
ご覧の通り、先に登場した山手線の0番台と対して変わらないため、上記以外は割愛する。
出典:横須賀・総武快速線 E235 系営業運転開始について – JR東日本
実際に乗車
今回は千葉駅から14:07発の横須賀行きに乗車し、途中の大船駅で降りることにした。
大船までは1時間39分の乗車である。
実際の乗車区間
“青い電子レンジ”の外観
まずは山手線譲りの先頭部。緑の部分が青くなっただけだが、どうも山手線の車両より安っぽさを感じてしまう。
鉄道車両としては地味なデザインであるものの、やはり形が電子レンジに似ているだけに、思わず白物家電を想像してしまう。
“青い電子レンジ”とは真逆の車内デザイン
一方、車内については安っぽさを感じず、非常に落ち着いた環境になっている。
普通車
ただ、車いす対応のためかドアの貫通扉とトイレが狭くなっており、行き来するには注意が必要だ。
グリーン車
一方、グリーン車の方は全体的に暗く落ち着いた印象を受ける。
まずは1階に降りるが、相変わらず階段は窮屈で、転倒するかと不安になる。
グリーン車の座席は背面が灰色で座面が赤色。やや落ち着いた印象を受ける。
続けて平屋席に向かう。
E235系からはグリーン車の案内表示が液晶に変わったため、多くの情報が表示されるようになったが、この文字の大きさでは遠くから見えづらい。
なお、液晶の位置は平屋は通路上、そのほかは進行方向左側の壁に取り付けられている。
平屋席を見に行った後は、再び狭い階段を上って2階席に向かう。
2階席はこれまでの車両と同様、天井が丸みを帯びていて、相変わらず窮屈さを感じる。
テーブルは灰色となり、十分な広さがある。
カーテンは自由な位置で止まるフリーストップ式。
座席の使いやすさや座り心地を確認する
今回はグリーン車の騒音を確かめたく、2階席に着席。ここで騒音がひどかったら安心して利用できないが、個人的には大きな騒音を感じなかった。
しばし車窓を眺める。
座席の座り心地に関しては、座面・背面ともやや堅く感じ、長時間座るとおしりが痛くなりそう。
登場したばかりなので、ある程度時間が経ったら堅さが無くなるかもしれない。
なお、座席にはコンセントが肘下に付いており、スマートフォンの充電もできる。
また普通列車グリーン車で初めてWi-Fiも完備され、メールアドレスの登録だけで利用できる。ただし、1編成の通信速度を分け合うため、Wi-Fiを使う乗客が多いと逆に遅くなってしまう。その場合は携帯電話の回線を使った方が無難。
まとめ
乗客も多かっただけにあまり撮影できず、今回はかなりおおざっぱにざっと紹介したが、非常に落ち着いたデザインのグリーン車で、
これまでのグリーン車と同様、静かに移動したい時に使っても差し支えない。
今回はグリーン車のみの撮影・乗車だったため、普通車の爆音には気付かなかったが、どうもやはりうるさいようで、普通車がロングシートだけになったこともありなかなか不評であるという。
なんとも、快適さに格差が広がった車両となってしまった。